健康コラム
【今すぐセルフチェック!「関節痛」の原因を知って早めの対策をしましょう。】
2018.11.08
あなたは大丈夫?コラーゲンの減少が関節痛につながる!?
いつまでも元気に歩き続けるためには、体をスムーズに動かせるかどうかがポイントとなります。
特にひざは、歩く、座るなど日常の基本動作に欠かせない部位。このひざに痛みを感じ始めると、それまで当たり前にできていた日常の動きがとたんに制限され始めます。このひざの動きに深く関係しているのが、「コラーゲン」です。
ひざの痛みの一因は、コラーゲンの減少にあるといわれており、正常なコラーゲンは、20歳頃から年齢とともに大幅に減少してしまうことが分かっています。その結果、関節軟骨が弱くなってすり減ってしまい、骨と骨の間のクッション機能が低下して、関節痛の原因となってしまうのです。
あなたのコラーゲンは大丈夫ですか?コラーゲンの減少について、セルフチェックしてみましょう。
<コラーゲンの減少チェック>
□ 50歳以上である
□ 運動不足である
□ 寝不足気味である
□ 喫煙をする
□ 肉や魚をあまり食べない
□ ダイエット中で栄養バランスが乱れがち
いくつ当てはまりましたか?チェックが多い方は要注意!コラーゲンの減少が進行してしまっている恐れがあります。
放っておくと、寝たきりになってしまうリスクも
コラーゲンの減少が原因で起こるひざの関節痛は、そのままにしておくとどんどん進行していきます。
最初は「立ち上がる時にひざに違和感がある」くらいに感じていた異変は、徐々に「変形性ひざ関節症(軟骨がすり減って関節が変形することで起こる症状)」へ進行し、正座や階段の上り下り、歩行までもが困難になるなど生活に支障をきたす事態を招きます。
さらに、ひざの痛みを避けるために体を動かすこと自体が減ると、軟骨だけでなく筋肉も衰えてしまい、最終的には「寝たきり」の状態になってしまう可能性もあるのです。
このようなことにならないためにも、事前にしっかり予防することが大切です。
他人ごとではない、要支援の原因の第一位は「関節疾患」
まだまだ大丈夫、と思っている方にもお伝えしたい関節痛についての深刻なデータがあります。
平成28年国民生活基礎調査の概況<厚生労働省>によると、介護保険制度の「要支援」となった主な原因の第一位は「関節疾患」となっています。つまり関節痛は、日本人にとって直面する可能性が極めて高い症状といえるのです。進行すれば、旅行や買い物に行けない、趣味ができなくなるなど、人生の楽しみも減ってしまうかもしれません。
関節痛について不安を感じた方は、こちらもぜひチェックしてみてください。
▶ロコモ診断 https://100aru.com/shindan/01/
▶立ち方チェック https://100aru.com/genkigaku/archives/1
年齢を重ねるごとにリスクの高まる、ひざなどの関節痛。軽い痛みだからといって軽視していると、最終的には寝たきりになってしまう可能性もあることをご理解いただけたでしょうか。<コラーゲン減少チェック>でチェックが付いた方はもちろん、いつまでも元気で歩きたい方は、普段の生活の中でしっかり予防することが必要です。次回は食事や運動など、関節痛に悩まないための具体的な予防策についてお伝えします。