健康コラム
ライラック乳酸菌が「よい便」をつくるメカニズムとは?
2018.06.01
「よい便」とはどんな便?
第1回で、自分の腸内環境を知るためにご自身の便を観察してみることをおすすめしました。理想的な便は、下の図の赤枠で囲っているような黄色または黄色に近い茶色であり、なめらかなバナナ状をしています。つまり、よい便とは、便の色、臭い、量、形のすべてが整った便といえます。
この便の状態(便の色、臭い、量、形)を整え、お通じ(回数、残便感)を改善することが報告されているのが乳酸菌の一種である「ライラック乳酸菌」です。日本で初めて、便性(便の色、臭い、形)を整え、残便感を改善することが報告された機能性関与成分です。また、2週間※で便の状態とお通じを改善することも報告されています。
※効果には個人差があります。
ライラック乳酸菌が便の「色」と「臭い」を整えるメカニズムとは
そのメカニズムとはどのようなものでしょうか。まず、便の「色」についてみていきましょう。
ライラック乳酸菌は、第4回でお伝えした通り、生きたまま腸まで届く有胞子性乳酸菌です。腸に届くと、そこで「乳酸」をつくり出して腸内を酸性にします。腸内が酸性になると、便のpHは下がり便の色は黄色く変化します。
次に、「臭い」について。腸内が酸性になると、善玉菌に居心地の良い状態になります。そのためライラック乳酸菌以外の善玉菌も活性化させ、悪臭の原因にもなる悪玉菌の発生を抑えることができます。これらの働きにより、臭くない便をつくることができるのです。
ライラック乳酸菌が便の「量」と「形」を整えるメカニズムとは
次に、便の「量」についてみていきましょう。
キューサイが実施した調査※によると、便秘傾向の方の普段の便の形状は「コロコロしていて木の実状態の硬い便」がもっとも多く、全体の45%を占めています。これは便の水分がとても少なくなっている状態です。
ライラック乳酸菌は、前述のとおり腸内で乳酸をつくり出して腸内を酸性にします。そうすると、酸を薄めるために大腸内に水分が残ります。この水分が便に加わることで、便の量も増加します。これは乾燥ワカメを水で戻すようなイメージです。ワカメが水を吸って体積や重量が増えることを想像するとわかりやすいでしょう。
最後に、便の「形」について。ライラック乳酸菌が作り出す乳酸の働きにより、便に水分が加わり、便は軟らかくなって腸管の形にそって出ます。これによってなめらかなバナナ状になるというわけです。
※便秘傾向の20代〜60代女性有効回答数515件 キューサイ調べ(2018年1月27日〜1月29日実施)
毎日スッキリするためには、まず便の状態の整った「よい便」をすることが大事です。この、便の状態(色、臭い、量、形)を整え、お通じ(回数、残便感)を改善することが報告されているのが「ライラック乳酸菌」なのです。次回は、便の臭いにも大きく関係する「お通じ」改善のメカニズムについて説明いたします。