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元気学

第2回 その不快な症状の原因はストレスかも?

2017.03.31

~ストレスが原因で自律神経失調症*になることも?~

個人差があるストレスの原因

自律神経失調症はおもにストレスが原因とされており、その感じ方や影響は人それぞれで大きく異なります。そして、受ける側の性格や考え方、そのときの心身の状態などによってもストレスの種類や程度が違ってきます。しかも、ストレスは1つに限らず、いくつもの要因が複雑に絡み合っているケースが殆ど。何がどう関わっているかは個人差が大きく、わかりにくいものなのです。

  ストレスとは?

ストレスという言葉は本来、「物体に圧力を加えたときのひずみ」を表す物理学の言葉ですが、医学的に理論化し、「外からの刺激が負担になるとき、心身に生じるひずみの状態や反応」という解釈をもたせ、広く使われるようになりました。ストレスになりうる要因は、その人を取り巻く外的なものと、その人自身がもっている内的なものの2つにわかれます。

〈外的要因〉
職場環境                長時間勤務、残業、重責、待遇への不満、人事異動、休日出勤
生活環境                窮屈な生活空間、過剰な冷暖房、家事労働の負担、家計のやりくり
家族関係                親子・きょうだい・夫婦間の不和や不満、トラブル
人間関係                友人・恋人・上司・部下・同僚とのつき合い、近所づき合い
生活リズム             不規則な生活、夜更かし、長時間のゲーム、偏食、暴飲暴食
災害                    地震、火事、台風、洪水、山崩れ、噴火、津波
騒音・振動             自動車の走行音、子どもの声、楽器の音、工事
気候・気圧             季節の変化、高気圧、低気圧、高温多湿、異常気象

〈内的要因〉
体質                      自律神経が乱れやすい、からだの調子を崩しやすい
性格                      イライラしやすい、情緒不安定、がまん強い
考え方・受け止め方         一人で抱え込む、他人の目が気になる、クヨクヨする、心配性
病気・ケガ               長く続いている痛みや不調、慢性的な持病、心身の障害

 

ストレス=悪いものというイメージがありますが、すべてが悪いわけではなく、適度なストレスによって人はやる気や向上心を得て、成長することができます。ストレスはどこにでもあり、逃れることはできません。自分がどう感じているのかを知り、上手に付き合う方法を身につけることが大切です。

ストレスとのつきあい方

 自分のストレス耐性を知ろう!

ストレスを受けたとき、それをはじき返したり、解消したりするように、ストレスを処理する能力は誰もが持っているものです。ただし、その能力は一定ではありません。ストレスの大きさや量、受ける側の考え方や性格、心身のコンディションなどによって変化します。そして、同じストレスを受けても、その人の持つ「ストレス耐性」(=ストレスに対する抵抗力)によって、感じ方や受け止め方は異なります。
ストレス耐性は、ある程度自分でコントロールして強くすることが可能です。まずは、自分に問題がないかを把握することから始めましょう。そして、ストレスがたまっていると感じたときは、周囲に振り回されない、無理をせずにがんばりすぎない、ポジティブに考える、気持ちを切り替えるといったことを心がけることで、うまくストレスとつきあっていきましょう。

*日本心身医学会では、自律神経失調症について「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義しています。わかりやすくいえば、「自律神経が関係する不快な症状があり、検査をしても臓器や組織に病的変化が見当たらず、目立った心の病気もない状態」ということです。

監修プロフィール

 福永伴子(ふくなが ともこ)

医学博士
日本精神神経学会認定専門医
日本医師会認定産業医
日本抗加齢学会専門医
日本胎盤臨床医学会認定医

2011年 ともクリニック浜松町開設
順天堂大学 医学部医学科卒業
順天堂大学医学部精神科
銀座内科・神経内科クリニック(ストレス外来)

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