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100歳大調査

【健康長寿の秘訣】“100歳100人実態調査” 2018

健康長寿の秘訣を探る “100歳100人実態調査” 2018

日本人の平均寿命は年々延びており、100歳を超える高齢者は過去最高の6万人超となっています*1。 一方で健康寿命との乖離も問題となっており、男性の平均寿命が81.09歳、女性の平均寿命が87.26歳であるのに対し、健康寿命はそれより約10年短いという現状があります*2

そこでキューサイは、元気な100歳以上の方100人と、そのご家族・近親者に生活実態調査を行いました。今回は最も人口の多い世代である「団塊世代*3」を対象に、"人生100年時代"における想いや不安等の調査を事前に実施。それに対するアドバイスとなるような100歳100人の声を調査しました。調査を通して分かった『人生の大先輩による"人生100年時代"を楽しく生きるコツ』をご紹介します。


*1平成30年1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数
*2 健康寿命:第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料
  平均寿命:厚生労働省「平成29年簡易生命表」
*3 団塊世代:本リリースでは現在の68~72歳を指しています。

 

プロローグ:団塊世代に聞きました

元気な100歳に聞いてみたいこと 「どうしたら“元気”に長生きできる?」

団塊世代に『元気な100歳に聞いてみたいこと』を尋ねたところ、「何をすれば健康で長生きできるのか」(奈良県/70歳/男性)、「どうやったら元気で100歳を迎えられるか」(神奈川県/69歳/男性)、「健康寿命を延ばすために行っていること」(広島県/68歳/男性)など、どうしたら“元気”に長生きできるのかを聞きたいという要望が多く挙げられました。

特に「何を食べたらいいか」(群馬県/68歳/男性)、「どんな食生活か知りたい」(奈良県/69歳/男性)など食事面に関する質問と、「食事と睡眠、運動についてのポイント」(神奈川県/69歳/女性)、「毎日の生活ぶり」(石川県/70歳/女性)、「日々をどのように過ごしているのか」(埼玉県/71歳/女性)など生活面に関する質問が多くみられました。

"人生100年時代"という言葉も定着しはじめた昨今、長生きするなら「元気でいたい」という、団塊世代の健康寿命への意識の高さが浮き彫りとなりました。

 

理想の100歳像は「人生を謳歌する100歳」

続いて、『どんな100歳になりたいか』について尋ねたところ、「自分なりの楽しみを見つけ、明るく暮らしたい」(東京都/68歳/女性)、「色んな趣味をできるようにしたい」(広島県/72歳/女性)、「人の世話にならずに100歳のシンガーソングライターでいたい」(広島県/69歳/男性)など、生きがいや趣味で人生を謳歌する理想の100歳像が多く寄せられました。また、今後の人生を楽しく生きていく上で「趣味など楽しみがある」ことが大切であると96%が回答しました【グラフ1】。

このような団塊世代の現状から、
元気な100歳100人に「健康の秘訣」や「人生を楽しむ秘訣」など、
"人生100年時代"を謳歌するためのアドバイスをいただきました。

 

元気な100歳100人 健康の秘訣

最も健康・体力維持のために役立っていること 「体を動かす」 62%
日常的に心がけていること
食事面:「三食欠かさず食べる」/生活面:「睡眠を十分とる」

元気な100歳の方に、『健康維持や体力維持のために最も役立っていること』を聞いたところ、「クラブサークルで週1回の体操。朝、夜に体操を日課にしている。少しでも必ず外に出て歩く」(東京都/100歳/男性)、「年齢が上がると行動範囲が狭くなりますが、自分の力で歩けるよう、ほぼ毎日散歩をし、足が弱らないよう努力をしている」(埼玉県/100歳/女性)、「好きなゲートボールをはじめ、草取りなど手足を使い動かしている」(栃木県/103歳/女性)など、体を動かすことが健康維持に最もつながっているという回答が62%でした。

また、食事面・生活面に分けて『日常的に心がけていること』を聞いたところ、食事面では「三食欠かさず食べる」84%【グラフ2】、生活面では「睡眠を十分にとる」76%【グラフ3】が最も多い回答となりました。

【日常的な心がけ 100歳と団塊世代との比較】

元気な100歳が70歳の頃は、
食事面:動物性タンパク質をよく食べ、食事は腹八分目
生活面:人と話をすること・外出することを意識

また、『元気な100歳が70歳の頃に日常的に心がけていたこと』と、『団塊世代が心がけていること』をランキングし、比較したところ、【表1】【表2】の通りとなりました。食事面では、魚介類や肉類など動物性タンパク質の摂取の意識に違いが見られ、また食事の量に関しても元気な100歳が70歳の頃は食事を控えめにしていたことが見受けられました。

一方、生活面においては、「人と話をする、外出する」という項目が、『元気な100歳が70歳の頃』では2位(88%)と高い順位に入っている一方、『団塊世代』ではランク外に。時代背景の違いもありますが、『元気な100歳が70歳の頃』の方が、より意識的に人とのコミュニケーションをとるように心がけていたと推測されます。

また、両者ともに、食事面「三食を欠かさず食べる」、生活面「TVや新聞をよく見る」は1位ですが、心がけている方の割合は、『元気な100歳が70歳の頃』の方が高いという結果でした。

元気な100歳100人 人生を楽しむ秘訣

人生を楽しく生きる上で「“心”と身体を健康に保つことが大切」90%

元気な100歳の方に、『人生を楽しく生きる上で大切だと思うこと』を聞いたところ、90%の方が「心と身体の健康を保つこと」が大切と回答【グラフ4】。また、『人生を楽しむコツ』についてコメントを伺ったところ、人とのつながりを大切にした回答が多く、「人との調和を図り、生活をする」(沖縄県/102歳/女性)、「家族を大切にすること。気楽に話せる友達を作ること」(秋田県/100歳/女性)などの声が多くよせられました。健康は、身体だけではなく“心”も大切だと考え、前ページの生活面の団塊世代との比較【表2】からも分かるように、人とのコミュニケーションを大切にし続けている100歳の姿が浮き彫りとなりました。

 

元気な100歳の2大趣味 「手芸」と「音楽」

一方、団塊世代への調査でも関心の高かった趣味に関しては、「自分の好きなことをすることで、ストレスをためず心の健康にもつながる」(長野県/103歳/女性)、「新しい趣味を前向きに考えトライしてみること」(愛知県/103歳/女性)など、趣味や生きがいを持つことが人生を楽しむために大切であるという回答も多く、100歳とは思えないほどアクティブに趣味を楽しんでいる姿もエピソードとして挙げられました(下記【100歳の趣味に関するエピソード】参照)。100歳の趣味として最も多く挙げられていたものは、刺し子・編み物をはじめとする「手芸」、カラオケ・歌を歌うなどの「音楽」に関するものでした。また家族から見ても、趣味や生きがいを楽しんでいる100歳の姿は幸せそうに映っているようです。

 

【100歳の趣味に関するエピソード】
・手先が器用で手毬をつくって売っていた。着物も縫っていたので孫の結婚式には自分で作った着物を着て出席した(新潟県/103歳/女性)
・歌が大好きで、現在もカラオケ同好会に参加(愛知県/100歳/女性)
・弓道にいそしみ、現在9段範士の称号を持っている。現在も週1~2回の頻度で道場に通って、自身の鍛錬の他、若い人に指導も行っている(北海道/100歳/男性)
・40代後半から茶道を趣味で始め、師範の資格まで取得するようになり、現在10名程の弟子を抱え指導。和気あいあいとした楽しい時間を過ごしている(神奈川県/101歳/女性)

人生の幸福度は84点!団塊世代より10点以上高い結果に

元気な100歳の方に、『今までの人生を振り返ってみた時、人生の幸福度は何点くらいか』を聞いたところ、100点満点中84点という平均点が出ました。そのうち、約8割の方が80点以上の高得点を回答。また、団塊世代へも同じ質問をしたところ、平均点は73点で、元気な100歳の方が現在の団塊世代より10点以上高い結果になりました。

「人生100年時代」を謳歌するためは、人生の大先輩をお手本にして、生きがいや趣味を今からでもつくることが大切なのかもしれません。

 

元気な100歳インタビュー

『100歳になっても、何でも「まずやってみる」、好奇心旺盛な精神』
永島 アサさん 100歳 神奈川県

日々の出来事を日記につけたり、植木のお手入れをしたり、毎日さまざまな趣味に取り組んでいます。日記や植木のお手入れは昔からの趣味ですが、2、3年ほど前から娘の勧めで刺し子や手芸を始めました。手先を動かすことは認知症の予防にもなりますし、楽しいですよ。

新しいことを知ることが楽しくて、デイサービスで教えてもらったものやTVで見たものを取り入れながら、毎日体操もしています。昔から好奇心旺盛で、いろいろやってみたくなるし、いろいろやっているから毎日が充実しています。「まずやってみる」精神で新しいことに挑戦することが、長生きの秘訣かもしれませんね。

※インタビュー全文はこちら⇒ https://100aru.com/100gallery/archives/20

 

監修医師コメント

『新しい情報を吸収することが脳の活性化につながります』

今回の調査から見られる「元気な100歳以上」の方の共通点は、1.身体を動かす、2.三食欠かさず食べ、十分な睡眠をとる、3.趣味を持ち、好奇心を失わないことです。

それぞれのポイントは以下の通りです。1.適度に身体を動かす有酸素運動は、生活習慣病の予防だけでなく、持久力の筋力の維持・向上、さらに認知症の改善にも期待できます。2.食事は腹八分に控えるとともに、高齢者の“うつ”予防のためにも、動物性タンパク質、特に肉類の摂取が重要です。3.趣味を通じてストレスを発散したり、外出して人と話をし、TVや新聞などから常に新しい情報を吸収することは脳の活性化のためにも効果的です。

<山本 勇夫(やまもと いさお)先生プロフィール>
脳神経外科医。医療法人 並木会 並木病院長。名古屋大学を卒業後、シンシナティー大学、フロリダ大学に4年間留学。帰国後、名古屋大学、東海大学などを経て、横浜市立大学教授、横浜市立脳卒中・神経脊椎センター病院長、客船「パシフィック・ビーナス」船医を務め、2017年に並木病院長に就任。著書に、『健康長寿の脳科学』。

 

【調査概要】

団塊世代調査
・調査時期:2018年3月28日(水)~4月2日(月)
・調査地域:全国
・調査方法:WEB調査
・調査主体:キューサイ株式会社「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」
・調査実施:株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
・調査対象:68~72歳の男女200名

100歳100人実態調査
・調査時期:2018年4月27日(金)~6月20日(水)
・調査地域:全国
・調査方法:100歳以上の方自身に対するヒアリング、家族に対する質問紙による自記入式調査
・調査主体:キューサイ株式会社「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」
・調査実施:株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
・調査対象:100歳以上の男女100名、100歳以上の方のご家族・近親者

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