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健康コラム

【あなたの便秘はどのタイプ?自分のタイプに合う対策で、便秘解消へ!】

カラダ

2018.11.27

自分のタイプを知ることが便秘解消の近道!

 多くの方が悩んでいる便秘。厚生労働省によると、便秘とは「便中の水分が乏しく硬くなる、もしくは便の通り道である腸管が狭くなり排便が困難または排便がまれな状態」をいいます。

 ところで、便秘にはいくつかのタイプがあることを知っていますか?

 タイプが違えば原因や対策も異なります。まずは自分の便秘がどのタイプかを知り、正しい知識をもって正しい対策をすることが便秘解消への近道です。

 あなたの便秘のタイプはどれか、さっそくチェックしてみましょう。
 ※A〜Cタイプのうち、チェックが一番多いのがあなたのタイプです。

Aタイプ(機能性便秘・弛緩性)
□ 不規則な生活を送っている
□ あまり運動はしない
□ ダイエットを頻繁にしている

Bタイプ(機能性便秘・けいれん性)
□ ストレスを感じやすい
□ 便秘と下痢を繰り返す
□ 硬いコロコロ便が出る

Cタイプ(機能性便秘・直腸性)
□ 便意を我慢することが多い
□ 下剤・浣腸をよく使用する
□ 便が硬く、途切れがちである

多くの方に見られる「機能性便秘」とは?

 便秘のタイプには、腸の機能の低下によって起こる「機能性便秘」と、腸に腫瘍や炎症があるなど器質的なことが原因の「器質性便秘」があり、多くの場合は「機能性便秘」です。

 機能性便秘にはさらに弛緩性便秘(Aタイプ)、けいれん性便秘(Bタイプ)、直腸性便秘(Cタイプ)の3つに分けられ、日本人の慢性的な便秘の3分の2は弛緩性便秘といわれています。自分のタイプについてポイントを押さえておきましょう。

◎弛緩性便秘(Aタイプ)
腸の動きが悪くなり、便が腸に長くとどまって硬くなるタイプ。不規則な生活習慣や食事、運動不足、ダイエットなどが主な原因と考えられます。
【予防・対策の方法】
▶規則正しい日常生活・適度な運動を心がけましょう。また十分な水分をとること、食事量を確保することも大切です。

◎けいれん性便秘(Bタイプ)
腸の過度な緊張により便が腸内をうまく進めず便秘になるタイプです。環境の変化や精神的なストレスが原因の場合が多いようです。
【予防・対策の方法】
▶休養を十分にとり、ストレスの解消に努めましょう。

◎直腸性便秘(Cタイプ)
直腸の動きが悪くなっているために便が直腸に入っても停滞してしまうタイプです。高齢者や便意を我慢する習慣の人に多いようです。
【予防・対策の方法】
▶便意を我慢せずトイレに行く習慣をつけましょう。便秘になったら座薬や浣腸などにより便を除去し、その後は弛緩性便秘(Aタイプ)と同じ対策をとってください。

 あなたが最も多く当てはまったのはどのタイプですか?

 A~Cに当てはまる項目がない方の中には、「器質性便秘」の可能性が考えられます。これは何らかの器質的異常を伴うもので、疾患の根本的な治療が必要です。その場合は、早めの受診をおすすめします。

便秘は女性に多い、その理由とは?

 一般的に便秘は女性に多いといわれています。その理由としては、男性に比べて腹筋などの筋力が弱いため便を排出する力が弱いこと、月経周期後半に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)が腸管のぜん動運動を抑えることが挙げられるようです。

 また、仕事や家事で忙しくタイミングを逃してしまう、ダイエットをしているなどの理由で便秘になってしまうことも考えらえます。

 女性の場合、これらのことも認識しておく必要がありそうです。

 便秘にはいくつかの種類があり、自分のタイプを知ることは便秘解消の第一歩といえます。食生活の見直しや運動の習慣化、ストレスの少ない生活など、それぞれのタイプに応じて対策を心がけましょう。

 次回は、日本人に最も多い弛緩性便秘について、大腸はどんな状態なのか、大腸の働きと排便の仕組みなど、「便秘のメカニズム」をご紹介します。

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