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健康コラム

「かかと体操」で血管をしなやかに!

運動

2019.11.27

冬は血管で起こる病気に要注意!

少しずつ冬が近づいてきましたが、今から注意していただきたいのが血管で起こる病気です。

冬は寒さで血管が収縮して血圧が上昇しやすいだけでなく、冷えきった浴室で一気に熱い湯船に浸かるなどの急激な温度変化によってヒートショックを起こし、その結果、失神したりひどい場合には脳梗塞や心筋梗塞をまねく場合もあります。この様な事態をまねかないために、事前に浴室を暖めたり、お風呂の温度を41度以下にするなどして温度差を少なくするなどといった対策とあわせて、血管を健康に保つための取り組みも重要です。

今回は本格的な冬をむかえるにあたって、脳梗塞や心筋梗塞などの病気を防ぐための血管ケアの方法をご紹介します。

 

脳梗塞、心筋梗塞の原因は老化だけじゃない!

脳梗塞や心筋梗塞の原因の一つが動脈硬化です。本来、血液を全身に運ぶ血管は弾力性があってしなやかですが、老化や不健康な生活習慣などによって血管が厚く硬くなると動脈硬化になってしまいます。動脈硬化のひとつに粥状動脈硬化というものがありますが、これは血液中の悪玉コレステロールなどが血管の内側に付着して、プラークと呼ばれる粥状のかたまりができた状態です。プラークにより血管が狭くなると狭心症をまねき、さらにプラークが壊れ血栓ができると、血管が詰まってしまい心臓に負担がかかるため、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。

動脈硬化は老化だけでなく、不健康な生活習慣もその原因となります。特に冬は寒くてじっとしている時間が増え運動不足になりやすいので、動脈硬化の要因となる内臓脂肪がたまりやすくなります。

他にも喫煙や高血圧、肥満なども動脈硬化の原因となるため、どの年代の方にも動脈硬化になるリスクが潜んでいます。動脈硬化を防ぐためには食べ過ぎを控える、適度な運動を行う、禁煙する、高血圧を防ぐために減塩するなど、生活習慣を見直しましょう。

 

「かかと体操」で簡単!血管の若返り!

生活習慣の見直しに加え、簡単にできる血管ケアがあります。そのカギは、血管内で産生される一酸化窒素「NO」です。NOは血流が早くなることで血管の内皮細胞が刺激を受け放出されます。それが血管の内膜にある平滑筋の緊張を緩めるので、血管が広がり柔らかくしなやかな状態になります。このNOの産生を増やすには、筋肉を動かして血流を良くすることがポイントです。

NOの産生促進にはウオーキングなどの有酸素運動が効果的ですが、「寒いからあまり外に出たくない」という冬には、屋内でできる「かかと体操」がおすすめです。立った状態でかかとを上げ、そのまま下ろす動きを、繰り返し1~2分間続けましょう。ふくらはぎの筋肉を動かすことで血流がアップしてNOの産生が促されるので、血管の若返りが期待できます。運動が苦手な方や時間がない方も手軽に実践することができますよ。

 

 

全身をめぐる血管の老化は、様々な病気の原因となります。寒くなると運動がおっくうになりがちですが、「かかと体操」は家事の最中や通勤・移動時の電車の中でも実践できます。この冬、積極的に筋肉を動かして、若々しい血管を目指しましょう! 

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